私たち大人が今、しなければならないこと

今、テレビでも叫ばれている格差の広がり。子どもの貧困も深刻化しています。
2004年度の尼崎市の生活保護受給率は1995年度からの増加率約2%も。
国際比率を見ると日本は+2.3%も。
これを見るとスタートラインにたつ時点ですでに格差があり、機会・チャレンジの平等さえ、格差は明確になっています。
今の社会の仕組みでは、大学卒業までの「並コース」で子ども一人に約2985万円。最もかかるコースはなんと6064万円だそうです。貧困の再生産・世代間連鎖の基礎が作られているように思います。
NHKの格差を考える特集番組では、「高」を東京の学校、「低」を尼崎の学校で紹介していました。子どもの文化的な生活を守るのは親だけではなく、地域の大人すべての責任である、と思いました。
IPPOをみても、参加している子どもの親だけでなく、たくさんの大人が生きるうえで大切な活動の場だと応援し、見守っています。
 私たち、大人が今しなければならないことは、社会保障の解体とも言える今の政策の流れをどのように受け止めるか。
そして、子どもと人間の未来を守るために、どのように声をあげてゆくのかを考えることではないでしょうか。

                          megumi fukumoto
[PR]

# by art-space-ippo | 2007-04-11 22:18 | IPPO通信より  

素材と呼吸 展

a0096613_9165324.jpg

9人のアーティストが協力してくれます

ぜひご来場ください
[PR]

# by art-space-ippo | 2007-04-05 09:16  

発足までの経過


NPO法人「アートスペースIPPOの会」がどのようにして誕生したのか。
それは今から15年前にさかのぼります。

尼崎で中学校の教師をしていた曽我部教子先生という方がおられました。
曽我部先生は理科の教師として、どの子にもわかりやすい授業をと校内暴力が
吹き荒れていた中、子どもたちのすさんだ心を立ち直らせようと体当たりで
精一杯の愛情をこめて教育実践をされていました。

そんな曽我部先生の姿は子どもたちの心にずっと残りました。

その曽我部先生がアフリカで気球の落下事故にあい、頚椎損傷という瀕死の重傷を負い、
首から下が完全麻痺という状態になりました。
しかし、先生は再び教壇に立ちたい、地域で暮らしたいという強い願いをもちました。
曽我部先生の教え子や父母、そして教師仲間が支援の手をさしのべました。

その中に太陽の子保育園の福元先生や杉の子保育園の橋川先生がいました。
支援の輪はどんどん広がり、曽我部先生の必死の努力ともあいまって
小田地域の長洲というところで住居を構え、地域での生活が実現しました。

そして、再び教壇にという願いも実現し、先生の体力や状況にあわせて授業も実現しました。
極端に衰弱していく体力に挑戦し、気力を振り絞って命を燃やし続けた先生の姿は
テレビにも取り上げられ、自ら本も出版されました。

しかし、先生は平成15年7月、燃え尽きるようになくなられたのです。


曽我部先生は遺言として太陽の子保育園の福元先生に遺産の一部を遺されました。
曽我部先生から託された遺産を福元先生は曽我部基金として、
すべての子どもたちに思いを寄せていた先生の遺志を実現するため、
IPPOをたちあげることにしました。

そして、太陽の子保育園分室で、曽我部先生の教え子であり、京都で子ども、障害児・者の
アート教室などを主宰している漆作家の福元恵海さんを講師として
「アートスペースIPPO」が誕生しました。

その後、平成17年5月には杉の子保育園でも「IPPO」が誕生しました。
また、太陽の子分室では勉強の会も始まり、すでに地域に開放していた絵本文庫とあわせて、子どもたちが生き生きと活動する場となっていきました。
[PR]

# by art-space-ippo | 2007-03-25 00:40 | IPPOの誕生  

チャリティ展覧会 「素材と呼吸」展

ゴールデンウイークは、IPPOに来てね!

             「素材と呼吸」展

4月29日~5月6日まで
11時~19時(最終日は16時まで)

IPPOにて

[PR]

# by art-space-ippo | 2007-03-25 00:02 | IPPOのお知らせ♪  

No.29 苦手意識を持たせない

最近、臨床美術を学んでいる友人と話をしました。

臨床美術は、認知症の方を対象とした芸術療法の一つですが、
美術家が提案するアートレシピを用い、なんと約75%の方に効果が現れている
というものです。
中でも用いるアートレシピには、たくさんの見るべき点があります。
 日本人の約90%が描く事を苦手と答えるそうです。
しかし、鑑賞することは約95%の人が好きと答える。
比較的高齢の認知症患者はさらに割合が高くなります。
その方々を対象に一回の製作体験(二時間)後には、もっとやりたい!と思わせるのです。

詳しい内容はここで紹介できませんが、私がまず驚いたのはそのパーセンテージの高さでした。なぜ、苦手になるのか。
2歳頃は、ほとんどの子どもが絵を描く事に躊躇しません。しかし、4,5歳になる頃には、もうはっきりと苦手である人が生まれたりします。
ほとんどの場合は、大人になるまでの友人や大人のなんらかの傷つく一言が原因だったりします。
軽い気持ちの一言が、その人のその後を決めてしまうのです。
つい、うっかり、の一言が苦手意識のはじまり‥。

しかし、美術家にだって、そんな経験はあります。そのとき、救いの誰かがいてくれるだけで、
大きな支えになるそうです。
IPPOはそんな場所でありたいな、と思います。が、この話を聞いて、私自身、正直、
どきりとしました。
皆さんは、いかがですか?

求めているものをつい、うっかり「これ、何?」「わからんわあ」なんて言ってませんか?

最後に臨床美術士は絶対に上手だね、とは褒めません。賞賛すべき具体的な箇所を見つけて
伝えるそうです。
これなら、皆さんにもできそうですよね。
子どもたちの作品を眺めつつ、いいな、と感じた点をさらりと伝えてあげてくださいね。

                                     by.megumi hukumoto
[PR]

# by art-space-ippo | 2007-03-24 23:57 | IPPO通信より