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2007年 03月 24日 ( 4 )

 

No.29 苦手意識を持たせない

最近、臨床美術を学んでいる友人と話をしました。

臨床美術は、認知症の方を対象とした芸術療法の一つですが、
美術家が提案するアートレシピを用い、なんと約75%の方に効果が現れている
というものです。
中でも用いるアートレシピには、たくさんの見るべき点があります。
 日本人の約90%が描く事を苦手と答えるそうです。
しかし、鑑賞することは約95%の人が好きと答える。
比較的高齢の認知症患者はさらに割合が高くなります。
その方々を対象に一回の製作体験(二時間)後には、もっとやりたい!と思わせるのです。

詳しい内容はここで紹介できませんが、私がまず驚いたのはそのパーセンテージの高さでした。なぜ、苦手になるのか。
2歳頃は、ほとんどの子どもが絵を描く事に躊躇しません。しかし、4,5歳になる頃には、もうはっきりと苦手である人が生まれたりします。
ほとんどの場合は、大人になるまでの友人や大人のなんらかの傷つく一言が原因だったりします。
軽い気持ちの一言が、その人のその後を決めてしまうのです。
つい、うっかり、の一言が苦手意識のはじまり‥。

しかし、美術家にだって、そんな経験はあります。そのとき、救いの誰かがいてくれるだけで、
大きな支えになるそうです。
IPPOはそんな場所でありたいな、と思います。が、この話を聞いて、私自身、正直、
どきりとしました。
皆さんは、いかがですか?

求めているものをつい、うっかり「これ、何?」「わからんわあ」なんて言ってませんか?

最後に臨床美術士は絶対に上手だね、とは褒めません。賞賛すべき具体的な箇所を見つけて
伝えるそうです。
これなら、皆さんにもできそうですよね。
子どもたちの作品を眺めつつ、いいな、と感じた点をさらりと伝えてあげてくださいね。

                                     by.megumi hukumoto

by art-space-ippo | 2007-03-24 23:57 | IPPO通信より  

No.28 孟母三遷の教え

新聞でこんな記事を目にしました。「孟母三遷の教え」です。
はじめ、墓地の近くに住んでいたら、子の孟子が葬式ごっこばかりする。
そこで母は街中に引っ越した。今度は商いの真似ばかりするので、次は学校のそばに引っ越した。
すると礼儀作法を真似たので、そこに落ち着いた‥

教育に環境の影響は大きいという教えだそうです。
教育だけでなく、生きるうえで環境は少なからず影響するものだろうと思います。
私たちの暮らしの中にも、時に本物の美しさを実感できる時間が必要です。
美しい器で食事をすることや、季節のあれこれを体感することは、
心に大きなゆとりと細かなひだを作ると思います。

私が幼いころから親は本物(いいもの)と出会うことを大事に思い、機会を作ってくれたものです。
いまよりも、バーチャルな物が高価だったこともありますが、TVよりも演劇を、CDよりもコンサートを、テレビゲームよりも友人を。
そんな経験のひとつになればと、IPPO主催の展覧会を企画しています。
作ることを仕事にしようとしている作家の作品を集めて、展示したいと考えています。

                                   by.megumi hukumoto

by art-space-ippo | 2007-03-24 23:39 | IPPO通信より  

こんなこと、しています


『アートスペースIPPO』


★太陽の子教室

4歳から大人まで、5コース36名が在籍しています。
知的な障害をもつ子どもたちも一緒にアートを楽しんでいます。
毎木曜日と隔週水曜日に太陽の子保育園分室で活動しています。

★杉の子教室

3歳から小学生まで、2コース14名が在籍しています。
毎金曜日に杉の子保育園の一室で活動しています。

★両教室とも福元恵海講師が指導しています。


『勉強の会』

小学生が4人、指導員が2名でしています。指導員が用意したプリントやドリルをし、
一定時間、自分で集中して勉強する姿勢を身につけることを目標にしています。



『絵本文庫』

地域に絵本の貸し出しをしています。
IPPOの会員にも貸し出しや絵本の閲覧の利用をしてもらっています。
IPPOの取り組みのある日以外に火曜、金曜にも開室しています。

by art-space-ippo | 2007-03-24 23:22 | 活動状況  

IPPOが生まれたワケ

子どもたちに自分らしさを表現する場を!

知的な障害をもつ人たちが、アートを通してのびやかに集える場をめざして、

平成17年12月1日にNPO法人「IPPOの会」が発足しました。

自分が素敵だと思えたり、いろんな人に認めてもらったりという経験が

極端に少なくなっている世の中です。

子どもたちの気持ちを受け止めたい、

たくさんの人々の努力と願いが寄せられたIPPOです。

大切に育てていきたい、そして、子どもたちを守り育てる輪が大きく広がってほしい

そんな思いを強くしています。

by art-space-ippo | 2007-03-24 23:15 | IPPOの誕生